どーも、縮毛専門シャンプーソムリエいばらです。
縮毛矯正をかけるか迷っている…そんなあなたは縮毛矯正をすると髪の毛が痛むことや、お金がかかるということを懸念されているかと思います。
でもそれ以前に、あなたは縮毛矯正をかけなくていい人、むしろかけてはいけない人かもしれません。
誤って縮毛矯正をかけてしまわないためには、自分のくせ毛の要因を知ることが重要になります。
それではあなたが縮毛矯正をかけるべき人なのかを解説していきます。
くせ毛に対する誤った認識
縮毛矯正は、くせ毛の要因のひとつであるシスチン結合のズレを治す施術です。
しかしくせ毛の原因は人によって違うので、くせ毛の人全員がシスチン結合がズレているわけではありません。
ただし、縮毛矯正はストレートの状態を定着させるという性質上、どのタイプのくせ毛でもストレートヘアにすることが可能ですし、正しいヘアケアの方法を知らない人が多いため、「くせ毛=縮毛矯正でしか治せない」という認識があるものと思われます。しかし、このシスチン結合のズレが原因ではないくせ毛の場合、縮毛矯正をかけなくても癖が治まる可能性があります。
縮毛矯正しなくても治せるくせ毛
縮毛矯正しなくても治せるくせ毛、それは毛穴の汚れによるくせ毛です。
直毛の条件を満たして髪が伸びてきても、出口である毛穴が汚れているとくせ毛になります。
このタイプに多いのが、後頭部の方や顔まわりなど一部だけくせ毛の人です。
これはシャンプーやトリートメントのすすぎ残しが原因の可能性があります。
縮毛矯正をかける前にしっかりシャンプーやトリートメントがちゃんと洗い流せているかを今一度確認しましょう。
シャンプーやトリートメントは思っているより流れにくく、髪の長さによりますが少なくとも3分以上はかけて洗い流す必要があります。
特に後頭部や顔まわりは流れにくい場所なので、一部だけがくせ毛の人は、すすぎ残しを疑ってください。
心当たりがあれば、しっかり洗い流すことによって次に生えてくる髪はストレートに戻る可能性があります。
ただし、もう生えてきてしまっているくせ毛は治せませんので、それをストレートにしたい場合は縮毛矯正をするしかありません。
縮毛矯正をかけてはいけないくせ毛:①水分不足によるくせ毛
キューティクルが剥がれたり、髪内部のタンパク質が損傷し水分の保湿が難しくなったことによるくせ毛、いわゆるダメージによるくせ毛に縮毛矯正をかけるのは本来逆効果です。
縮毛矯正をかけて髪のタンパク質が凝固してしまうと、ストレートにはなってもヘアケアは不能になります。
髪がぼわっとなったり、チリチリしたりするのは、ダメージによって水分の保湿力が弱まったことによるものですので、ヘアケアで水分の保湿をできるように調整すれば改善できます。
その証拠にこのタイプは髪を濡らすと癖がとれてストレートヘアになります。
ということは、その濡らした時の水分が外に出ないようにしてあげればストレートを維持できるということです。
シャンプーやミストタイプのトリートメントなど水分の多いヘアケアアイテムで足りない栄養分を補給し、クリームやオイルなど油分の多いもので保湿してみてください。
縮毛矯正をかけてはいけないくせ毛:②強すぎるくせ毛
わたしがこれに該当するのでわたしの経験からお話します。
縮毛矯正は既に生えてきた髪にしか作用しません。
すると髪が伸びてくれば地毛と矯正毛の境目ができます。
あまり癖が強くないタイプなら、トップの方は髪の重さで癖が伸びるため矯正毛と違和感なく馴染みますが、癖が強いとそうはいきません。
地毛が生えてきたら矯正毛と馴染まず、トップはくせ毛それ以外はストレートという奇妙なヘアスタイルになります。

わたしの場合は一ヶ月で馴染まなくなっていましたが、一ヶ月に一回も縮毛矯正をかけるわけにはいかないので二ヶ月に一回にしていました。
しかしそれでも頻度が多すぎます。
一般的に縮毛矯正の適切な頻度は半年に一回とされており、二ヶ月に一回もかけていたらビビリ毛になることは避けられません。
さらに縮毛矯正の相場が二万円としてそれを一年に6回となると年間12万円程度かかります。
一度かけてしまったら永遠に繰り返さなければなりません。
強いくせ毛が縮毛矯正をするのはデメリットの方が圧倒的に大きいです。
残念なことにほとんどの美容師さんはこれがわかっていながら、癖が強い人には縮毛矯正を勧めてきます。
日本では縮毛へのヘアケアに対しての研究は積極的にされていないため、美容師さんも縮毛の活かし方を知らない人がほとんどです。
ただし、どんなに傷もうともストレートヘアにしたいという場合は縮毛矯正でしか治せません。
では縮毛矯正はどんな人にオススメなのでしょうか。
縮毛矯正はこんな人にオススメ
それは縮毛矯正で楽になれる人です。
例えば、緩いくせ毛が嫌、雨の日にうねるのが嫌など、半年に一回程度の縮毛矯正で済む人です。
こういう人は縮毛矯正で髪が痛むデメリット以上にメリットの方が大きいでしょう。
ただし、半年に一回で済む程度のくせ毛ならヘアケアで改善できる可能性が高いため、まずはホームケアをしっかりやってみてそれでも満足いかないようなら縮毛矯正をすることをオススメします。
くせ毛は縮毛矯正でしか治せないという固定概念により、縮毛矯正をかける必要のない人が縮毛矯正をかけてしまっているのが現状です。
美容院に駆け込む前にまずはホームケアを実践していきましょう。