【美容師は教えてくれない】縮毛矯正によるダメージの真実

縮毛矯正

どーも、縮毛専門シャンプーソムリエいばらです。

みなさん、縮毛矯正をすると髪が痛むということはご存知ですよね?

でも、そうとは思えないほど施術後は綺麗なサラサラヘアになりませんか?

美容院のインスタでも、艶々のアフター写真よく見かけますよね。

ではなぜ、傷む痛むといわれている割にそんなに傷んでいるように感じないのか、そのカラクリを暴きます。

スポンサーリンク

縮毛矯正とは

まず、縮毛矯正とはくせ毛の原因のひとつである、髪内部のシスチン結合のズレを治す施術です。

直毛はこのシスチン結合が真っ直ぐの位置で繋がっているのに対し、くせ毛はボタンをかけ違えたようにズレて繋がっています。

縮毛矯正では薬剤でズレている結合を切断し、ヘアアイロンで真っ直ぐの位置にして再結合させ、それをまた薬剤で定着させます。

痛みの原因①シスチン結合の切断

縮毛矯正はアイロンをあてるから痛むと思われがちです。

確かにそれは間違いないのですが、実はこのシスチン結合の切断も非常に強い痛みを伴います。

この工程自体が痛むので、どんなに上手な美容師さんでも、痛みを軽減させることはできても痛ませないことは不可能です。

かつ、放置時間などの見極めが非常に難しく失敗されるリスクも高いです。

痛みの原因②タンパク質変性

シスチン結合の切断によって軟化した髪に高熱のヘアアイロンをあてるため、通常時のヘアアイロンより断然痛みます。

髪が軟化している状態というのは、髪が弱っている状態でもあり、この状態でヘアアイロンをするとタンパク質変性という現象が起こります。

タンパク質変性とは、タンパク質が熱で固まってしまうことです。

髪の毛はタンパク質でできているのですが、健康な状態を生卵だとすると、縮毛矯正をかけた髪は目玉焼きの状態になります。

成功した場合は綺麗な目玉焼きになり、失敗されると焦げた目玉焼きになります。

いずれにせよ固まってしまうことは避けられません。

ではなぜ傷んでるように感じないのでしょうか?

傷んでるように感じない理由①タンパク質の凝固

もちろん焦げた目玉焼きになった場合は明らかに傷んでるのがわかりますが、綺麗な目玉焼きになった場合は傷んでいるように感じにくいと思います。

それはなぜなのかというと、縮毛矯正で得る痛みはカラーや摩擦で得る痛みとは性質が違うからです。

通常、カラーや摩擦で得る痛みは、キューティクルやタンパク質の損傷によるものです。

キューティクルやタンパク質が損傷すると、水分の保湿がうまくいかなくなり、パサついたり広がったりします。

しかし、縮毛矯正で得る痛みは前途の通り、熱によって髪の毛のタンパク質が凝固したことによる痛みです。

そうなるとパサついたり広がったりするというよりも、むしろ髪の毛が固まったことによって、“しっかりした” “ハリコシが出た”と感じるのです。

しかし、実際はタンパク質の損傷よりもダメージが進んだ状態になっており、タンパク質の損傷程度ならヘアケアで改善が可能ですが、目玉焼きが生卵には戻らないように、固まってしまったらもう死んだのと同じなので、髪の内側からヘアケアをすることは不可能になります。

よって何もしなければ日を追うごとに痛みが進行し、ひどい人はいわゆるビビリ毛という状態になります。

縮毛矯正をかけた場合は、髪の表面のケア、例えばクリームタイプやオイルタイプのトリートメントで表面のダメージが進行しないように抑えたり、固まったタンパク質を柔らかくすることのみ有効です。

カラーや摩擦による痛みタンパク質の損傷髪の内側からのヘアケアで改善可能
縮毛矯正による痛みタンパク質の凝固髪の表面のダメージを抑えることのみ有効

傷んでるように感じない理由②コーティング剤

よく美容院のビフォーアフター写真で縮毛矯正後はさらさらストレートになってますよね?

その理由は簡単、コーティング剤です。

艶々に仕上げるために、みなさんの嫌いなシリコンやポリマーなどのコーティング剤を塗っています。

なので、縮毛矯正で髪が綺麗なるのは当然のことです。

しかし、それが剥がれてくると通常の傷んだ髪の毛が出てきます。

かつ、強いコーティング剤をつけたことによって、そのコーティングが剥がれるときにキューティクルまで一緒に剥がれてしまい余計に痛むことになります

矯正毛は人形の髪と同じ

髪の内側からのヘアケアができない矯正毛は、もはや人形の髪と同じと言っても過言ではないでしょう。

癖の強い方や、かける頻度が多い方、一度の施術でも失敗されれば髪の毛のタンパク質が焦げてしまい取り返しがつかないというのが縮毛矯正の怖いところです。

しかしかける頻度の少ない方にとっては、傷んでいても傷んで見えないし、天気や汗などの影響を受けずに常にストレートでいられるので、痛むデメリットを踏まえてもメリットの方が多いかもしれません。

ただ、仮に半年に一回程度の縮毛矯正で済むなら、ヘアケアでどうにかできると思うので、縮毛矯正をかける前にヘアケアを見直してみてください!

タイトルとURLをコピーしました